虎の穴14(NEW!!)

 

 
  2012/10/3更新

その14 〜競馬で一発当ててみよう!〜

 
 

過去、13回の本公演を着々と打ってきたインパラプレパラート。
今年でめでたく10周年を迎えました。

 

でも、 不況のせいか全然お客さんが増えません。
ここにきて公演予算が底をついてしまいました。

 

次回公演どうすんだよ会議inジョナサン

 

「バイトして稼げばいいんじゃないか?」
「二つ掛け持ちしてるのに、これ以上増やしたら死ぬよ」
「体、弱いし」

 



不毛な話し合いの末、内山が素晴らしいアイデアを思いつきました。

「競馬で稼げばいいじゃない!」

 

 

それだ!

 

 

 

ということで、府中競馬場にやってきました。

 

 

 

広い!

 

でかい!

 

おっさんだらけ!

 

ハズレ馬券が落ちてる!

 

わくわくが止まらないインパラーズ。

「競馬でのしあがった劇団」としてレジェンドになる瞬間は近いです。

 

@ 万馬券を当てて公演予算を確保

A「この公演は競馬のおかげで成り立っています」とチラシに載せてアピール

B JRA「やるじゃないか君達」とスポンサーに

C 調子に乗って有名俳優を客演に迎えちゃったりなんかして

D 勢いは止まらずブロードウェイ進出、世界を相手に演劇三昧

 

次の10年のロードマップが出来上がりました。

はやる気持ちを抑え、まずは手荷物預かり所へ。

 

身軽になったところで、馬を見に行きます。
インパラの輝ける未来を背負って走るのはどいつだ。
意気揚々とパドックへ。

 

 

 

 

あれっ、馬いなくね?

 

 

 

 

一頭もいないんだけど、競馬好きの堀川さんどゆこと?

堀川「今日はレースやってないから馬いないよ」

え、マジで?

 

 

 

そうなのか…。

言われてみれば、客席もガラガラだ。

 

 

でも大丈夫。
中山競馬場と阪神競馬場のレースを画面で見ることができるみたいです。
今日はそっちの馬券を買いましょう。

 

 

券売機の前には、鋭い目をしたおっさんの群れ。
油断したら赤えんぴつで刺されそうな雰囲気です。
勇気を出してかきわけていきます。

 

馬券ゲットだぜ!

堀川「それ馬券じゃないよ」

あ、これは申込書なのか。

 

あらためて、馬券ゲットだぜ!

 

倍率とかはよくわからないので、適当で。
お金ないから100円だけど、これを起点に倍々ゲームで増えてゆくのです。

 

 

 


脳内イメージ

 

 

 

競馬好きを公言している堀川と、なぜか競馬慣れしている増田は、ちゃんと計算して買ってるみたいです。
「外れて大変なことになっても、この二人がなんとかしてくれる」という安心を胸に、最初のレースへ。

鳴り響くファンファーレ。

ゲートに並ぶ馬と騎手たちの緊張が、画面越しに伝わってきます。
舞台の本番前のような気分です。

いざ…

 

 

 

 

スタート!

 

 

 

 

 

 

すごい!

走ってる! 馬が走ってる! 当たり前だけど!

後ろからおっさんたちの罵声が聞こえてくる!

バカヤロー!

何やってんだー!

ひどい世界だ、金に目がくらんだ大人たちのワンダーランドだ!

馬はあんなに頑張って走ってるのに、罵詈雑言は止まらない! 馬かわいそうすぎる!

これぞ非日常だ!

とか思ってるうちに先頭集団が最終コーナーを回った!

直線を走る! 走る!

競馬の知識ゼロだからそれくらいしか実況できないけど、とにかく走る!

どうだ!?

どうだ!?

 

 

 

 

 

 

 

全員はずれました。

 

 

 

 

まあ、しょうがないよね。
けっこう惜しかったのもあったし、次がんばろう。

 

 

しかしおっさんの罵声がすごかった。
ああいうのは漫画の中だけかと思ってましたが、本当にあるんですね。

うるさいので次のレースは屋外で観ることに。
晴天が気持ちいいです。

 

小腹がすくので売店でポップコーンを買ってみたり。
ピクニック気分になってきました。


 

 

いや、違う違う。

 

劇団の未来を決める大事な勝負なのです。
のんきに構えているわけにはいきません。おっさんに負けじと罵声を飛ばすぐらいでなきゃ駄目でしょう。

 

 

 

 

とは言うものの、勝負は時の運。
続く二回目のレース、三回目のレースと、当たりは来ません。

 

やっぱり俺達は不遇の劇団なのか。
5人でかかって1回も当たりが来ない。そりゃ10年間も売れないわけだ。

バイトだらけで苦しい日々だったけど、苦しいまま終わるんだね。
公演後の打ち上げで涙したことも一度や二度じゃなかったね。

 

でも、楽しいことだって沢山あったんだ。
稽古中にみんなで大爆笑したり、がんばって小道具を作ったり。

何より、お客さんの拍手に心打たれないことはなかったよね。




この10年間は決して無駄じゃなかった。
駆け抜けた青春を、僕らは忘れない。

ありがとう、インパラプレパラート。

 

 

 

 

 

とか感傷にひたってる間に始まった四回目のレースにて、ついに奇跡が。

 

 

 

小泉のお誕生日券が的中!

 

 

 

やった!

やったよ!

運命はまだ、俺達を見捨ててはいなかった!

交通費だけは取り戻せた!

 

 

 

この勢いで倍プッシュ、倍々プッシュをキメていきましょう。
でもその前に、ポップコーンが尽きたので食料を買いに行きます。

 

それにしても、競馬場には馬以外にもいろいろな面白いものがありますね。


捨てられた馬券と競馬新聞はもとより、

 

 

 


なんかの銅像とか。

 

 

 


新幹線とか。

 

 

 

親子連れで来る人も多いらしく、子供用の遊具が充実していました。
遊具には目がないインパラーズなので、飛びついてしまいます。


楽しい!

 


楽しい!

 


楽しい!

 


おいしい!

 


超楽しい!

 

 

 

競馬場って最高!

 

 

 

 

 

内山「競馬場ってこんなに楽しいところなんだね」

小泉「食べ物はおいしいし、遊ぶものがいっぱいあるし」

大矢場「広くて気持ちがいいし」

堀川「気がついたら最終レースが終わってたけど、楽しかったからいいよね」

増田「うん」

小泉「お金は稼げなかったけど、また次も来ようね」

堀川「公演をやるたびに来よう」

大矢場「そうしよう」

内山「むしろ公演やらなくていいんじゃないかな。あたしそろそろ結婚して退団したいし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インパラーズはどこへ向かうのか。

今後にご期待下さい。

 

 

 

 

※このコンテンツはフィクションです

 
[戻る]

 
虎の穴1〜3 / 虎の穴4〜6 / 虎の穴7〜9 / 虎の穴10〜11 / 虎の穴12〜13 / 虎の穴14(NEW!!)
 
TOP
About us
メンバー紹介
虎の穴
リンク

サイトマップ

お問い合わせ
Copyright (C) 2011 Impara Praparat All Rights Reserved .